
一生のうちに一度も腰痛を経験しない人はいないと言われています。
それくらい腰痛は老若男女に幅広くみられる訴えとなります。
4足歩行のときは、背骨は上半身と下半身を水平につなぐ梁(はり)の役割をしていました。
上半身は2本の前足、下半身は2本の後ろ足で無理なく支えられていました。
ところが、人間特有の2足歩行とともに、背骨は直立方向へと変換しました。
とはいえ、もともと梁用に作られた骨格ですから、簡単には直立することができません。
人間の骨盤は約30度、前方に傾いています。
骨盤の軸と足が平行になるには、あと30~60度は不足しているのです。
2本の足で体を支えようとすれば、上体は大きく前方に傾いてしまいます。
これを補うために長い年月をかけて背骨は変形してきました。
背骨を横から見ると、腰の部分で前方に弓形にそり返っていて、 骨盤から背骨にかけてそり返って立ち上がることにより、上半身もまっすぐにできます。
さらに首を持ち上げるために、背骨は首の部分でも前方にふくらみを持たせました。
結果、脊柱はS字形の彎曲(わんきょく)を形成し、背骨の生理的彎曲が出来ました。
S字形の彎曲が出来たことにより、クッションの役割も果たしています。
しかし、これは同時に人体の弱点ともなりました。 そり返った形で重い上半身を支える腰と、頭を支える首に過重な負荷がかかり、腰痛や肩こりを起こしやすくなったのです。
また、腰痛の原因として、腰椎の椎間板や椎間関節の変性・老化(加齢変化)によって起こるもの、背筋の筋肉性疼痛によるもの、骨粗鬆症や外傷性骨折など骨自体の変化によるものがとても多くなっています。
内臓由来の腰痛も無視はできませんが、あなたが心配するほど多くなくて、稀な部類になります。
内臓由来の腰痛であった場合は、ひどい安静時痛や、内臓症状を伴うことがほとんどです。
また、ストレスからくる心因性の腰痛もあるので要注意です。
腰痛(low back pain)の生涯罹患率は約80%であり、人類の宿命的愁訴と言えます。
原因となる局所病態によっては、腰痛だけでなく下肢痛も同時に発症します。
総じて、これらを腰痛症候群と呼びます。
最も多い原因は、腰椎柱の退行性変性疾患になります。
※様々な「治療」、「体操」、「ベルト」、「ストレッチ」、「コルセット」を試してきたが、どれも効果が出なかった。
※痛みに悩まされていて、日常生活に支障をきたしている。
※「脊柱管狭窄症」と診断され、休み休みでやっと歩ける。
(間欠跛行)
※「椎間板ヘルニア」、「すべり症」、と診断され、下半身が痺れてしまっている。
※「坐骨神経痛」と言われ、長く椅子に座ることが難しい。
※医者から手術を勧められていて、決断の時期が来ている。
※ぎっくり腰を、たびたび繰り返している。
※薬を飲んでも一時的にしか鎮痛効果がない。
※毎日マッサージをしても腰の状態が変わらない。
もしくは、症状がひどくなった。
※腰の痛みのせいで、夜も満足に睡眠できない。