椎間板ヘルニアの原因と症状(動画)
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好発年齢と発生高位
20歳代、30、40歳代、次いで10、50~60歳代の活動性の高い男性に多いです。
好発高位は、L4~5椎間板、次にL5~S椎間板です。
L3~4椎間板や、それより上位の椎間板では比較的稀ですが、1人に2レベル以上の椎間板ヘルニアが発生する場合もあります。
局所病理と神経圧迫の機序
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椎間板変性は髄核組織と後方線維輪にはじまります。
後方線維輪の変性は、まず輪状の亀裂形成に始まり、次第に放射線状に亀裂してきます。
労働に呼応するようにして椎間板内圧は著しく上昇していきます。
立っている時での椎間板内圧を100とすると前屈で150%、前屈挙上で220%以上になります。
この高い内圧に抗しきれずに髄核組織は線維輪を破って脱出してしまいます。
これが椎間板ヘルニアです。
髄核が出た状態を突出(髄核は後方線維輪を完全に破っていない状態)および脱出(髄核組織は線維輪または後縦靱帯を破って脊柱管内に完全に出た状態)に分けることができます。
時には脱出した髄核組織は脊柱管内で遊離し、上下に移動してしまう場合(遊離脱出ヘルニア)、あるいは硬膜を破って硬膜内へ脱出(硬膜内脱出ヘルニア)する場合もあります。
いずれもヘルニア腫瘤は神経根あるいは馬尾を圧迫し、神経根に炎症が発生します。
その結果、神経根は機械的刺激と炎症生産物による化学的侵害刺激を受け、疼痛を引き起こします。
重要なこととして、大きな椎間板ヘルニアが椎間板正中後方に発生してしまうと、脊髄硬膜内に存在する馬尾全体を圧迫することになってしまいます。
中枢神経である脊髄は、脊柱の中で、大体第1腰椎の高さまで存在し、その下方には末梢神経である馬尾神経が存在しているのです。
圧迫されると、多発性に下肢の知覚や運動障害が起こりS神経支配でもある排尿障害も起こります。
これを馬尾圧迫症候群と総称します。
自覚症状の特徴
腰痛と片側性の下肢痛が主体となって、労働をすることで憎悪し、安静によって軽快する傾向があります。
症状が急性に発現する場合と慢性的に緩やかに進行する場合があります。
多くは長年を経過しながら、反復性の腰痛・下肢痛を訴える傾向が強いでしょう。
急性発作の多くは、重い物を挙げたりすることが原因となります。
当初は腰痛を自覚し、特には体も動けなくなる場合もあります。
発作後1~2日位経つと、腰痛はやや軽快する代わりに、片側下肢痛が主体をなすようになります。
咳やくしゃみなどにより腰臀部痛が出現(デジェリン徴候陽性)し、圧迫された神経根の支配領域に重だるい放散痛をおびた下肢痛と表在・知覚障害(触覚鈍麻、しびれ感)を自覚します。
慢性緩除に起こる場合であっても、これらの症状は基本的には同じですが、著しい下肢放散痛というよりも、同一姿勢の保持(座位、立位、前屈位の保持)により腰臀部、下肢の重い圧痛が出現する傾向があります。
下肢筋力が低下すると、ちょっとした段差でもつまづきやすいという自覚症状を覚えます。
上記症状は急性、慢性を問わず、片側優位に起こり、両側性に同じ程度に症状を訴えることはありません。
しかし、大きい正中脱出ヘルニアの場合は、両側性に下肢知覚運動障害を覚え、排尿障害(尿閉、残尿、尿漏)を訴えます。
排尿障害があれば、早急に外科的治療が必要となります。
所見の特徴

1.疼痛性跛行
症状の激しい急性期での歩容は、いわゆる疼痛性跛行です。
静止立位での脊柱姿勢は、腰椎前弯は消失し腰背筋の緊張を伴います。
腰椎は疼痛反射性の側弯を呈し、自分で矯正するのはとても難しいです。
したがって、前後屈、左右側屈運動をさせると腰下肢痛を伴った脊柱拘縮を示します。
疼痛側では、上殿神経出口の圧痛、あるいは坐骨神経出口部の圧痛を認めます。
2.下肢筋力の低下
全ての椎間板ヘルニアで下肢運動麻痺を起すわけではありません。
例として、爪先歩行をさせ踵の挙上の程度を左右比較します。
もし、片側の踵の挙上が不十分であれあ、腓腹筋力の低下(S1神経根障害)を意味し、L5~S1の椎間板ヘルニアを強く意味します。逆に前足部を背屈させ踵で歩かせてみると、障害側の足指、または足関節の背屈不十分であれば、足指伸筋群の障害すなわちL4~5椎間板ヘルニアを示唆します。
3.知覚障害
キーガン皮膚知覚図を頭に入れながら、表在知覚およびpick prick(針刺し)を左右比較します。
L4~5椎間板ヘルニアによるL5神経障害では足背部に、L5~S椎間板ヘルニアによるS1神経根障害では下腿外側、足部外側に触覚、痛覚鈍麻が現れます。
4.深部腱反射の低下
椎間板ヘルニアによるL5神経根の圧迫では通常、深部腱反射の以上は現れない。
L5~S椎間板ヘルニアによるS1神経根障害では、アキレス腱反射は低下~消失し、L3~4椎間板ヘルニアによるL4神経根障害では膝蓋腱反射の低下~消失を示します。
逆に、腱反射が亢進している場合、脊髄などの中枢神経障害を示唆するので、直ちに頚髄および胸髄機能の神経学的チェックをする必要があります。
5.SLRテスト
椎間板ヘルニアに最も特有の所見になります。
背臥位で、膝伸展で下肢全体を挙上すると、坐骨神経が伸長され、L5、S1、S2神経根も伸長されます。
その結果、これらの神経根のどれかが圧迫され炎症を起こして易刺激性になっていれば、同側下肢の坐骨神経に沿って突っ張るような痛みが出現します。
いL4~5、L5~S1間の椎間板ヘルニアを強く示唆します。
時には、非疼痛側の下肢挙上により、逆に疼痛側に痛みを誘発するこもあります。
これをwell leg raising test陽性と言います。
局所はとても易刺激性の状態であるkとを意味します。
ところが、10歳代の椎間板ヘルニアでは、下肢挙上により下肢の痛みはあまり強くなく、ハムストリングスの拘縮が著しく現れます。
いわゆる骨盤下腿筋拘縮です。
すなわち、骨盤と下肢が一本の棒のようになって、骨盤も同時に挙上されてしまう現象です。
別名wooden-board signとも言われます。
6.大腿神経伸展テスト
L1~2、L2~3、L3~4椎間板ヘルニアでは大腿神経を作るL2、L3、L4神経根が障害されます。
この場合には、腹臥位とし、膝を屈曲させて、股関節を伸展させると大腿神経は伸長され、その結果、大腿前面に疼痛が誘発されます。
7.ケーニッヒテストとデジェリン徴候の誘発
背臥位とし、両手を頭の後ろで組ませて、一気に力を入れて自分の臍を見させます。
これによって、腹腔圧と脊髄液圧は上昇します。
この水力学的に刺激に加え、脊髄と馬尾が伸張されることによって腰・下肢痛が誘発されます。
急性期では、ほぼ全例に陽性となります。
8.心理的情緒的変化の表現
慢性、長期に渡って疼痛と不自由が続くと、いらだち、苦悩、不安、うつなどの数多くの情緒的変化が現れます。
あなたは以下のように、腰痛の症状や治療に悩まされていませんか?
※様々な「治療」、「体操」、「ベルト」、「ストレッチ」、「コルセット」を試してきたが、どれも効果が出なかった。
※「椎間板ヘルニア」の痛みに悩まされていて、日常生活に支障をきたしている。
※「脊柱管狭窄症」と診断され、休み休みでやっと歩ける。
(間欠跛行)
※「椎間板ヘルニア」、「椎間板ヘルニア」、「すべり症」、と診断され、下半身が痺れてしまっている。
※「坐骨神経痛」と言われ、長く椅子に座ることが難しい。
※医者から手術を勧められていて、決断の時期が来ている。
※ぎっくり腰を、たびたび繰り返している。
※薬を飲んでも一時的にしか鎮痛効果がない。
※毎日マッサージをしても腰の状態が変わらない。
もしくは、「椎間板ヘルニア」の症状がひどくなった。
※腰の痛みのせいで、夜も満足に睡眠できない。
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